写実的な絵は、一部の選ばれた人に与えられた才能ではありません。誰も見せてくれなかっただけの、順を追った方法です。一日一枚、10分から15分。ふつうの鉛筆が一本あれば足ります。
この変化は、あなたにも手の届くところにあります。生まれつきの才能ではなく、目に見える手順の積み重ねです。
差出人:カミーユ・ルナール
絵の講師、The Pencil Method の考案者。
所在地:フランス、リヨン。
鉛筆を手に取り、自分の手もとで本物の絵が生まれていくのを見てみたい。長くそう思っていらっしゃるなら、もうひとつはっきりしていることがあります。見えているものを写しとれること、それがすべてです。引き出しの奥に消えていく歯がゆい落書きと、人に見せたい、贈りたい、額に入れたいと思える絵。その差はそこにあります。
それでも、独学でやってみようとされたなら、返ってくる助言はいつも同じだったはずです。
その結果、ものや顔をじっと見て、はっきり見えているのに、手はそれを写しとれません。一時間かけて描いても「どこかがおかしい」、でもどこかは分からない。やがて人に見せなくなり、買った画材は戸棚で眠ります。
心当たりがおありでしたら、ひとつだけ覚えておいてください。ここがすべてを変えます。
わたし自身の始まりをお話しさせてください。おそらく、ご自身と重なるところがあると思います。
八つか九つのころでした。学校で馬を描くことになりました。精いっぱい描きました。隣の席の子がわたしの紙をのぞきこんで吹き出しました。「これ、なに」。そのあと先生が、悪気なく、当たり前のことのように言いました。「あなたには向いていないのよ。ほかのことをなさい」。
それきり、人前で絵を描くことはなくなりました。描きたいという気持ちは、頭の隅に「わたしには関係のないこと」という札をつけて置きました。二十年のあいだ、絵は才能だと固く信じていました。ある人にはあり、ない人にはない。わたしにはない、と。
ところがある日、大人になってから、友人のスケッチブックを手に取りました。鉛筆の似顔絵が、写真のように生き生きとしていました。ほとんど妬ましく思いながら尋ねました。「どうやるの。昔から描けたの」。彼女は笑いました。「まさか。ひどいものだったわ。これはただの観察よ。習えるの」。
「習えるの」。この一言が、子どものころに埋めた願いをそっくり掘り起こしました。
それでわたしは、こっそりと、夜に描き直し始めました。誰もがすることをしました。画材を買いました。たくさん買いました。それから解説動画に飛びつき、何百時間も見ました。几帳面な性格なので、どの手順もそのとおりにたどりました。
それでも結果はいつもがっかりでした。りんごを描いても、りんごに見えません。顔を描けば、必ず「どこかおかしいところ」がありました。目が高すぎる、鼻が広すぎる、頭が傾いている。何時間も紙に向かって、むだになりました。ある晩、鉛筆を置いて、もう全部しまってしまおうとしました。最初からみんな正しかった、これはわたしのものではない、と。
そのとき、あることに気づきました。うまくいかなかった絵ともとの写真を並べて見比べると、おかしなことが分かったのです。わたしが描いていたのは写真ではなく、写真について自分が頭の中でこしらえた思いこみでした。目を描くとき、目の前にある本当のかたちを描いていませんでした。子どものころから頭にしまってある「目」という小さな記号を描いていたのです。そして、それはすべてについて同じでした。
わたしは見えているものを描いていませんでした。見えていると思っているものを描いていたのです。
これが本当の問題でした。手でも、画材でも、才能のなさでもありません。その記号を切って、そこに本当にあるもの、つまり単純な立体、角度、光と影のかたまりを「見る」ことを、誰も教えてくれなかったのです。それが分かった日、すべてがひっくり返りました。りんごが本物のりんごになりました。顔が本物の顔になりました。生まれてはじめて、正しく描けたのです。
ひとつめは道ではありませんでした。名前を「今までどおり」といい、今までどおりはどこにも通じていませんでした。そこでこう決めました。繰り返しで足りないなら、なぜうまくいかないのかを理解しよう、と。アカデミックな描き手の方法を分解し、試し、やり直し、比べました。そして、本人に似た絵とそうでない絵を分けているものを取り出しました。
答えははっきりしていました。写実的な絵は手ではなく、目に支えられています。対象をどう見て、どう分解し、どの順番で組み立て直すか。それをひとつの方法にまとめました。わたしが失った年月を、あなたに繰り返させないためです。
長年の実践と指導から生まれたこの方法は、言葉にすれば単純な、けれどもすべてを変えるひとつの原則の上に立っています。
この原則がいったん身につくと、写実的な絵は「才能のある人」の秘密ではなくなります。誰でも正しい順番でたどれる、はっきりした手順の連なりになります。この方法が案内するのは、まさにその手順です。
もがくことと、前に進むことの違いはここにあります。この道のりは30日に収まります。一日数分、鉛筆は一本で足ります。
この数年、まったくの初心者にこの方法を教えてきました。「鉛筆すらまともに持てたことがない」と思いこんでいた方々です。そして毎回、同じことを確かめました。
わたし自身、疑いでいっぱいでした。自分には才能がないと思っていました。絵はわたしのものではないと信じていました。もう少しで全部投げ出すところでした。それでも、「見る」やり方を示された途端、すべてが変わりました。今のわたしの仕事は、その道のりをそっくりそのまま、順を追ってあなたにお渡しし、わたしが失った年月を省くことです。
ここで、ひとつだけ質問をさせてください。
長いあいだ、この方法はアトリエの受講生だけのものにしていました。けれども、かつてのわたしのように「才能がない」と思っている方にもっと届けたくて、すべてを一冊のわかりやすい本にまとめることにしました。
すべての手順を、正しい順番で。あなたが避けられるすべての間違いを。そして、初心者に見せる時間を誰も取らない、あの仕組みのすべてを。
正しい線:ゼロから始めても、写実的に描き、はじめての似顔絵に署名できるようになる8つの手順。
この本は、これまでお読みになったどれとも根本から違います。込み入った理論ではありません。まったくの初心者から、はじめての写実的な似顔絵まで手を引いていく、実践だけの本です。そして何より 100パーセント図解 です。どのレッスンにも、目の前に描かれた手順がついています。抽象的な説明はもうありません。絵をたどり、なぞり、同じ結果を手にします。
いちばんよいところは、読みやすく、積み上がっていく8つの章 に分かれていることです。一日一枚、30日で進みます。毎日ひとつの正確な技術と、ひとつの具体的な絵。ここは読む場所ではなく、描く場所です。
正しい順番で続く8つの章。それぞれが前の章の上に積み上がり、最後にあなたの似顔絵に届きます。
これまで欠けていた最初の積み木。初日からすべてを解きほぐします。
ふるえて汚れた線ではなく、澄んだ確かな線を。
いちばん手強く見える対象が、すでに描ける立体のひと握りに変わります。
あの「どこかがおかしい」を消してしまう章です。
「平たい」絵から、紙から浮き上がって見える絵へ。
肌は肌に、金属は金属に、布は布に見えるように。
毎回それぞれを正しい位置に置くための、顔の秘密の地図。
すべての技術が一枚の紙の上で出会う日。あなたの似顔絵です。
みなさん「自分は絵が描けない」と思いこんでいました。引き出しには失敗したスケッチがたまっていました。
今はもう、あてずっぽうに描いてはいません。組み立て、測り、自分の影を置き、ようやく本人に似た絵を手にしています。
人に見せられる、贈れる、額に入れられる似顔絵を描いています。
では、あなたは。
次はあなたの番でしょうか。
アトリエでお教えしているのと同じ方法を、凝縮して図解し、ご自宅でご自分のペースで進められるようにしたものです。お受け取りいただくものは、次のとおりです。
通常価格:7,500円 → 本日、導入価格として:
これは導入価格で、最初の読者のみなさまへのお礼です。まもなく 7,500円 に戻ります。本日ご注文いただければ、2,700円 のままお手元に残ります。
この方法は、あなたの描き方を変えられると本当に思っています。ですから、危険はすべてこちらで引き受けます。
本日この本を受け取り、お読みになり、何よりも練習をしてみてください。一日に小さな絵を一枚ずつ。30日たっても、ご自分の絵とご自分の見方に本当の違いが見えなければ、contact@thepencilmethod.com までメールを一通お送りください。理由をうかがうことも、お尋ねすることもなく、お支払いいただいた全額をお返しします。ダウンロードされた本は、そのままお手元に残ります。
つまり、この本は上達をもたらすか、何も費用がかからないかのどちらかです。本当の危険はただひとつ、試さずに、鉛筆を引き出しの奥に置いたまま、また何年も過ごすことです。
追伸 まとめます。本日ご注文いただくと、100パーセント図解の書籍『正しい線』を 7,500円 のところ 2,700円 でお受け取りいただけます。完全な方法を正しい順番で、8つの章と30日で、ゼロから写実的な絵を学び、はじめての似顔絵まで進みます。原則はひとつ。見えていると思うものではなく、本当に見えているもの、つまり単純な立体と光のかたまりを描くこと。そして30日たって役に立たなければ、全額がお手元に戻ります。理由は一切おうかがいしません。
追々伸 どうかお忘れなく。2,700円 は導入価格です。7,500円 に戻ってしまえば、もう引き返せません。いちばんよくないのは、このページを閉じて、方法のないままさらに何か月も描き続けることです。絵を学ぶのにいちばんよかったのは十年前。次によいのは、今です。